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Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



21年間、益子焼きで活動してきたユアン。

東日本大震災で、震度6強の地震に被災し、
ずっと暮らしてきた栃木県を離れ、
私の実家のある、群馬県みなかみ町で再スタートし、
もうじき12年になります。

子供達の成長も含め、色々なことがありました。

まだまだ力が及ばないことも多々あり、
もがきながらも、私たちなりに頑張っています。

多くの方々、友人たちに助けていただき、
今までに色々なご縁に恵まれました。

ありがとうございます。

これからも私たちなりに頑張っていきますので、どうぞ見守っていてください。







2008/02/26

風が吹くと・・・?!

この週末は日本中を風や雪が荒れ狂っていましたが、
皆さんのところは大丈夫でしたでしょうか?    

ユアンは先週の木曜日から土曜日まで、
東京のインターナショナル・スクールの生徒さんに
ワークショップで教えました。  

「Fed Up With Japanese Pottery」
(日本の器で食う!と日本の器はもう十分!というダジャレ 笑)
というキャッチコピーですが、

料理のために器をデザインして作る
という真面目なテーマのワークショップでした。  

ここでもジョークあり、歌ありで、生徒さんはとても楽しかったと言ってました。    




そして、それが終わった後すぐに、
今度はユアン窯を建てた友人の初窯焚きを手伝うため
4時の新幹線に乗って長野へ・・・・・・
のはずでしたが、あの強風が新幹線の運行を止めてしまい、
ユアンは宇都宮駅でひたすら待つこと約3時間・・・・。 

7時にやっと新幹線が動き出し、乗れたそうです。

そして吹雪の長野に10時ごろ着き、翌日吹雪の中、窯焚きをしました。       



その新幹線を待っている間に、
駅の売店に行ってビールを買って飲み、もう一回ビールを買いに行って、
次にチョコレートを買って、と何度か売店を利用したそうです。  

そして我慢できなくなり、売店のおばさんに一言・・・・。

ユアン
「風が吹くと誰が儲かるんでしたっけ?」  

おばさん
「この辺に桶屋はないから・・・・うち?!」
と、おばさんは自分を指差して、2人で大笑いしてしまったそうです。    


大変な週末だったけど、こんな時でも笑いを忘れないユアンって・・・・。    

それにスーパーでもそうですが、
なぜかおばさんとすぐに打ち解けるユアンです(笑)  
「社交的」と言っておきましょう(笑)

2008/02/14

決まりました!

以前に話していたTVの取材の件で、
放送日が決まりました!!   

2月17日(日)の深夜というより、翌日に明けて
18日(月)AM1:10~1:42
NHK総合 Begin Japanology (ビギン ジャパノロジー)    

ここで書いてしまったのに、放送されないのかなと思っていたら、
連絡がありました。  

終わりの方で1分半程だそうです。

家族や料理のところはなく、
ユアンの紹介とい草を使うところが放送されるようです。    

正直なところユアンだけと聞いて、私はホッとしました。(笑)  
あのおいしい料理は残念ですが、
私たち家族とスタッフの方たちのお腹・・・じゃなく(笑)、
心の内に思い出として納めておきます。  

深夜の番組ですが、もし少しでも観て下さり、
ユアンの作品や彼自身そして思いなどを知ってもらえれば、とてもうれしいです。  

ユアンが行っている緋襷(ひだすき)という技法は
畳で使うい草を作品に巻いたり、
のせたりして窯に詰め、焼き上げます。
14~5年前に独自に考え付き、それ以来ずっとい草を使っています。

伝統のものは藁を塩水につけて器に巻いたりしてから窯で焼きます。  
焼き上がりは藁の方はスプレーで書いたような淡い赤い線が出来ますが、
い草の方がくっきりとした赤茶色の線を残し、
時にはきらきらと輝くような仕上がりになりユアンもとても気に入っています。  

「伝統とは同じことをただ続けていくのでなく、
その知識・技術を使い より良いものや、今に合った形にしながら、
次へとつなぎ・伝えていくことなんだ」
とユアンが言っていますが、
彼は常に学ぶことを続け、前に進んでいるように思えます。

私も子育てをしていて、育児もそうだなと感じます。       



それから、東京ドームのテーブルウェア・フェスティバルも
無事に終わりました。
立ち寄って下さった皆さま、どうもありがとうございました。    

準備が足りなかったこともありますが、ゆっくりなペースだったそうです。
でもとても評判がよく、多くの方とお話しする機会を持て、いい経験となりました。
まだまだ努力するところは多く、少しずつですががんばっていこうと思いました。    

その中で、ユアンの黒釉のお皿に目を留めている二人組みの方がいて
ユアンが話しかけたところ、なんと漆をしている親子の方でした。

その方たちは黒釉が漆だと思っていたんだそうです。
漆をイメージして作った釉薬だと説明すると驚かれていたそうです。  

ユアンはプロの漆職人に漆と間違われたことが、
とてもうれしかったそうです。