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Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



21年間、益子焼きで活動してきたユアン。

東日本大震災で、震度6強の地震に被災し、
ずっと暮らしてきた栃木県を離れ、
私の実家のある、群馬県みなかみ町で再スタートし、
もうじき12年になります。

子供達の成長も含め、色々なことがありました。

まだまだ力が及ばないことも多々あり、
もがきながらも、私たちなりに頑張っています。

多くの方々、友人たちに助けていただき、
今までに色々なご縁に恵まれました。

ありがとうございます。

これからも私たちなりに頑張っていきますので、どうぞ見守っていてください。







2007/12/26

クリスマス


We wish you a Merry Christmas ♪    

皆さんは、クリスマスをいかがお過ごしでしたか?
よい時間であったことをお祈りいたします。        



今年のクリスマスは
みんなが胃腸炎の風邪になり
家族だけで静かに(?!)ゆっくり過ごしました。  

と言っても、
子供4人が朝早くからサンタさんからのプレゼントで大騒ぎ!!

 
クリスマス・ストッキングという名の、
ピローケースのような大きな袋を24日イヴの夜に
ベットに置いて子供たちは眠ります。
その中におもちゃやお菓子がいっぱい入っていました。  

今年もみんな良い子だったようです(笑)    



私は、ジンジャーブレッドマン・クッキーに
初挑戦しました。

なかなかの出来となり、ちょっと自己満足です(笑)
みんなでアイシングで飾りつけ、楽しかったです。
ユアンも見ていてやりたくなり、
夢中で描いてました(笑)      

日本ではイヴにお祝いするのが一般的で、
この辺のスーパーは25日には、
あっという間にお正月飾りになってました。  

変わり身が早くて、ビックリしました(笑)   
 
本来、クリスマスは12日間お祝いします。
だからうちではクリスマス飾りはまだ取りません。
でも、お正月には門松も飾ります。  
もちろん、これもユアンが手作りします。
うちらしい、ハイブリットな習慣になってます(笑)       

25日のクリスマスはパーティーというよりは、
お昼にクリスマスディナーを食べてお祝いします。    

今年は家族が調子がよくないので、
いくつかメニューを減らし、
メインディッシュとデザートだけにしました。


  
ターキーでなくローストチキンとロースとラム、
ブロッコリーとカリフラワーのグラタンソース、
かぼちゃの煮物、マッシュポテト、
グレイビーとミントソースをかけ食べました。  

今年のロースト料理は薪ストーブのオーブンで
低めの温度でじっくりローストしたので
とっても柔らかく、おいしかったです。      

日本ではデコレーションケーキを食べますが、
ユアンにとってクリスマスと言えば、
クリスマス・プディングが伝統です。

イギリスからの伝統です。

   
ここ田舎ではもちろん売ってません。
東京まで行けば、
国際スーパーなどに売ってますが・・・。

だから、
やっぱりユアンは自分で作りました。  

ドライフルーツいっぱいで、
ブランデーを入れ、
何日間か漬け込んでねかし、
パン粉や黒砂糖などの
残りの材料を入れ、混ぜます。

この時に家族全員が
それぞれ願いを込めながら混ぜます。 

何を祈ったかは・・・秘密です(笑) 


そして4時間蒸して作ります。    
食べる前に2時間また蒸し、
暖めたブランデーをかけ、
火をつけアルコールを飛ばします。  

そして、作っておいたクリームのような
ブランディーソースをかけ、食べます。  

この中に銀貨を入れておきます。
ちょっと宝探しみたいで楽しいですよ。      


この後は、お待ちかねのツリーの下のプレゼントを開けます。  
ダディーがプレゼントのタグを読み上げ、
それぞれの人に手渡していきます。

あっという間に床はラッピングペーパーやリボンやプレゼントでいっぱいでした。  
「ちょっと~! ごみを片付けるの手伝って~!」
と私が言っても、誰も聞こえてなかったです・・・・(笑)  
でも、みんな大騒ぎで、うれしそうでした。

2007/12/14

悲報・・・






  







益子の陶芸家で国重要無形文化財保持者(人間国宝)の
島岡達三先生が11日午後11時5分、
病気のため宇都宮市の病院で、亡くなられました。
八十八歳でした。   

昨日13日はお通夜で、今日14日は親近者による密葬が行われました。  

本葬は23日 14時から 清岸院 にて行われます。
東京都港区愛宕2-8-7TELL: 03-3431-6470      




突然の知らせに、信じられなかった。
信じたくなかった・・・。  
 
ユアンが島岡達三先生の元で
学ばせていただいたのは短い期間でしたが、
陶芸の技術的なことだけでなく、
精神的な部分でも多くのことを
学ぶことが出来たそうです。

作風こそ違いますが、
陶芸や制作に対する精神・ポリシーには
とても影響を受けました。

人間国宝になられてからは、
本当にいつも忙しくされ
制作する時間がなかなか取れないことがある、
とおっしゃっていたこともありました。

本当に陶芸を愛し、一生懸命に制作されていました。

夫の師ということで、つい緊張していつもお会いしていたのですが、
まだ長男が小さい頃に自宅・工房をお邪魔した時に
うちの子供のことから、彼のお孫さんの話になり
普段の仕事の時とは違う、
とてもいい笑顔でお話をしてくださったことが忘れられません。

陶器市で時折、ユアンのテントに立ち寄って下さったこともありました。
会う度に、うちに子供が増えているので、笑ってらっしゃいましたが・・・。
 
人間味があり、そして洞察力のある方でした。      


ユアンがまだ島岡先生の下で学ばせて頂いている時に
先生のある抹茶碗の象嵌の白泥を削り取る作業や
窯詰め、窯焚き、窯出しを手伝い、
そして、その抹茶碗の表面をわらで半日磨き、
灰釉が流れ、まるで炎のように見える、
その抹茶碗に惚れ込んでしまいました。  

先生と個展のための箱書き、箱詰め作業の時に
勇気をふり絞り、先生に頭を下げ、お願いしたそうです。 

「先生、今すぐは無理ですが、
いつかこの抹茶碗を買わせていただきたいので
どうか、とって置いていただけますか?」と。  

すると先生はニヤッと笑い
「高いよ」と言い、
それを別に置いて下さいました。  

そして、ユアンが先生のところで学ぶ最後の日に、
先生に呼ばれ、行くと・・・。

目の前で箱書きし、ユアンに箱に梱包をさせ、
「おめでとう」
と、あの抹茶碗を下さいました。    

これは、ユアンにとって多くの意味で価値ある宝です。
時々このお茶碗で抹茶をいただきます。
その時の彼の表情は、喜びと感動、色々な思いが入り交ざった感じです。    

昨日、今日とユアンは通夜や葬儀などのお手伝いに行っていますが、
先生への最後の仕事を皆さんと一緒にしているそうです。    

ここに、ご家族のみな様にお悔やみを申し上げると共に、
先生のご冥福を心からお祈りいたします。

2007/12/10

Box Art 展 がありました~

ギャラリー・セントアイヴスでの
締めくくりの個展が
無事に終えることが出来ました。   

多くの方が足を運んで下さり、
本当にありがとうございました。  

実は私がうっかりしていて、
ボックス・アート展を忘れていました。  

宇都宮のギャラリー・イン・ザ・ブルーにて
約30人の陶の作家が
それぞれ「箱」をテーマに
作品を制作し、展示します。 

     
Box Art 展 2007
-陶の作家ー

12月5日(水)~14日(金) 
10:00~6:00 
(日曜休廊・最終日4:00まで)

ギャラリー・イン・ザ・ブルー

栃木県宇都宮市東宿郷3-1-9 
あかねビル1F
TELL: 028-635-5832         

個展が始まって、中日の平日は
ユアンはうちに居たのですが、
何やらデザインを書き出し、
制作をしているので、聞いてみたら

「ボックス・アート展に出す作品だ」
と言うので、思い出しました。 

忘れていたのは、私だけでしたが・・・(笑)

  
そして、一窯分の作品がなく、
その作品だけでは窯焚きできないので、
なんとユアンは小さな窯を
造ってしまいました。

楽焼でなく、しっかり焼ける窯です。   

朝からレンガを積み出して、
あっという間に造ってしまいました。

それも、窯のドアにしているレンガを使って・・・。  

そして、作品を入れ、
午後1時から焚き始めました。  

最初の600度までは慎重に温度を上げ、
その後はどんどん温度を上げていきました。  

このチビ窯、
小さいので薪を入れる度に、
がくんと温度が下がります。
そして、またぐんぐんと上がっていき、
この繰り返しです。  

でも、結局約6時間、
温度計で1270度まで上げ、焼き上げました。    

そして、作品を入れる木の箱を作り、
ニス塗りをして、仕上げました。      

作品搬入の日は3日で個展の最終日だったので、
私と末息子の2人で行ってきました。  

私が作品を壁にネジでとめている時に、
息子は、ギャラリーの人に
お菓子やみかんをいただいて
「あいがとう」と、うれしそうに食べていました。

そして、みかん片手に、私のところにやって来て、
「はい!どう~ぞ」と、
みかんではなく、ネジを一つずつ手渡しして、
お手伝いしてくれました。(笑) 


ちょっと分りにくい写真で
申し訳ないですが、
作品のタイトルは、


「BOXED BOX ・ 箱の中の箱 」  

箱は実用的な物です。
何かを入れるための物です。
美術は「美」についての抽象的な
考えを具体的な形にして
伝えるための挑戦です。  

この作品は箱の中に箱が入っています。
それぞれの箱は物を入れる
という実用的面もあり、
そしてまた、逆さに置き、
作る過程の美も見ることが出来ます。  

つまり、全ての美術は実用的です。
例え、アイデアを伝えるためだけの実用性であっても・・・。                          
ユアン クレイグ     


A box is a functional object. Its purpose is to contain things.
Art is an attempt to communicate an abstract thought
about beauty in physical form.
This work is a box containing boxes.
Each individual box can be used as a functional object
to contain things,but may also be displayed upside down
to display the beauty of process.In essence, all art is functional,
even if that function is only to communicate an idea.                         
Euan Craig

2007/11/23

今年の締めくくりとなる 個展


今年最後の締めくくりとなる
ユアンの個展
24日から始まります。  

初日24日(土)18時から
オープニングパーティーを
ささやかですが行います。

もし都合のつく方や
近くにお越しの際は、
お気軽にお立ち寄り下さい。           



木が成長のために葉を作るように、陶芸家は器を作ります。
それぞれの葉は木の確かな特徴を含んでいますが、
それらは完全で美しさも持っています。
そして二つと同じものはありません。
一年の終わりに、木は燃え立つような色彩で葉を飾り、
世界とそれを分かち合います。
私も、今年の自分の作品とライフ、そして自分の成長を
分かち合うために、この展示会へ皆さんをご招待します。                       

ユアン クレイグ   



Just as a tree makes leaves in order to grow,
so a potter makes pots. Each leaf bears the unmistakable
characteristics of the tree, but every one is complete and
beautiful in and of itself, and no two are the same.
At the end of each year the tree will display its leaves
in a blaze of colours and share them with the world.
I invite you to come share with me again this year,
my work and my life, and see how I have grown.

Euan Craig     



ユアン クレイグ作陶展
ギャラリー・セントアイヴス

11月24日(土)~12月3日(月) 
会期中無休
11/24, 25, 12/1, 2, 3 は作家、ユアンが画廊に居ります。  

東京都世田谷区深沢3-5-13
Tell: 03-3705-3050   

今年のユアン クレイグという樹の葉の色彩をぜひご覧下さい。

2007/11/13

得意?! 不得意?!


人には何かしら、
得意・不得意があると思う。


例外にもれず、ユアンにもある・・。





ユアンの得意なこと:  

もちろん陶芸、料理、歌、
ジョーク、言葉、教えること、手伝い、
さりげない気遣い、家族思い、
自分で色々してしまう、集中力、
好きなこと・興味あることへの追求心
暑さなど・・・・。    



不得意なこと: 

ケンカ、競争、床に座る生活、
人に助けを求めること、コンピューター、
地図である地点を指差すこと(指が太い・・・)
一度に色々出来ない、
寒さなど・・・。

      

人を助けたり、手伝うことはできても
人に助けを求めることが下手なユアンは
自分で薪窯をデザインしました。  

一般的な薪窯、登り窯や穴窯は
何日間も交代しながら焚いていくので、
1人では焚けません。  

でも、地球温暖化に拍車をかける
化石燃料を使うより、
薪窯にこだわりたかったので、

1人で、一日で、省エネで、効率よく焚ける
薪窯をデザインしました。  


乾いていればどんな薪でも焚ける窯。
薪のためにわざわざ木を切り倒さなくていい窯。  
大量の薪を使わなくていい窯。  

最初のデザインした窯は、うまくいかず全部壊し、
一からデザインし直しました。
そして今のユアン窯が出来たのです。  

もう13年前になります。      

この窯のデザイン図は、造りたい人へ差し上げています。

陶芸の雑誌、「Ceramics TECHNICAL Vol.17」
に記事も書き、載りました。
同じ文を英文ですが、
ユアンのホームページのエッセイにも載せています。
Euan Craig Gallery エッセイ:Responsible Wood   

この小さな窯で環境を変えることは出来ないけれど、
環境保護について意識を高める手助けになると思います。

    
友人がユアン窯を造り、
その手伝いをしに行き、
昨日長野から戻りました。 

先月は窯造りのワークショップと、
窯焚きのワークショップ、
色々な方がこのユアン窯に
興味を持ってくれるようになりました。  

今では、日本国内はもちろん、
オーストラリア、アメリカ、チェコなどでも、
この窯が造られ、焚かれています。    

不得意なことから生まれた必要性を、
得意なことへ変えていく・・・。

改めてユアンのパワーを感じたこの何週間でした。  

結婚してもうじき14年になりますが、
まだまだこれからも驚かされることがあるでしょう・・・・。   

あなどれないオージーおやじ。

2007/11/10

益子陶器市が無事に終わりました

先々週末、窯焚きのワークショップ
「FANTASTIC FIRE」が終わって、
窯焚きもとても上々で、
参加者の方もとても楽しみながら
色々体験されたようです。

先週は11月1日~5日まで
益子の陶器市が行われました。

ユアンはいつも
「陶房ましやま」さんのところにテントを出しています。

どうせなら楽しまなくちゃと、
ユアンはおやじギャグを言いながらやってました。(笑) 


そしてテントの後ろで七輪を使い、
ちょっと焼いて食べたり、
お湯を沸かしてコーヒーを入れたり、
ビールを飲んだりして
陶器市を楽しんでいました。

時には、
お客さんにもビールを注いだり・・・(笑) 


沢山の方がテントに立ち寄ってくださいました。

毎回来てくださる方、
初めて立ち寄ってくださった方、
色々差し入れを下さる方など、
本当に感謝しています。
ここでお礼を言わせていただきます。
ありがとうございました。

ユアンも皆さまから元気をいただいて、
またまたおやじギャグにも拍車がかかります。(笑) 
   
私も子供を連れて、
時々行ってきました。

「いらっしゃいませ~!
焼きたてホヤホヤで~す!」
と、看板娘に看板息子が
いい笑顔で言ってくれました。(笑)

いったい誰が教えたんでしょうね?!



今回、ユアンから話をいつも聞いていた方や
メールでやり取りしてた方などに
お会いすることが出来ました。
うれしかったです。

いつも個展のハガキを出す時に
活字のお名前と住所にしか会っていないのですが、
こうやって実際にお会いすると、
その作業もお顔が浮かぶようになり、楽しくなります。

さてユアンは陶器市が終わり、ホッとしたかと思ったら
小学生の子供たちの学習発表会を観てから、
長野県の知り合いの家に、
ユアン窯を造るお手伝いをしに出かけました。

この前の窯造りのワークショップに参加した方が
何人か一緒に手伝うと言ってくださり
また一緒に窯を造るそうです。

今度は3日間でほとんど仕上げると言ってました。
どうなることでしょうね。

ユアンのことです、きっと楽しみながらやっているでしょうね。

その後は11月24日~12月3日まで行われる
ギャラリーセントアイヴスでの個展の準備です。
こちらもよろしくお願いいたします。

オージーおやじは大忙しですが、ギャグが出ている間は大丈夫でしょう・・・。

「笑う門には福来たる」というし、
笑っていきましょう!!

2007/10/31

うちのハロウィーン♪

HAPPY HALOWEEN !

うちの畑で取れたカボチャに
切り込みを入れ、カボチャのランプ、
ジャック・オー・ランタンを作りました。

なかなかの表情で、
いい感じに出来上がりました♪

ハロウィーンはヨーロッパ発祥ですが、
アメリカではお祭りとして
盛大にお祝いしていますが、


実はオーストラリアでは
それ程ではありません。          


最近は、
アメリカからイベントが入ってきて
まだ少しですが、
ハロウィーンを楽しむようになってきました。

日本でもそうですよね。




うちでも子供たちと楽しもうと、
手作りで仮装したり、メイクしたりしてみました。  


スパイダーマン、
ゲゲゲの鬼太郎のネコ娘、
がい骨、吸血鬼、

大人もゾンビのメイクをして
みんなで夕食を食べました。(笑) 

もし急にお客さんが来たら
ビックリしたでしょうね。(笑)


           
夕食のメニューは・・・・。

ミミズ・パスタ(イカ墨のパスタ)
魔女のスープパスタ
(クモ、カボチャ、ふくろう、魔女の形のパスタ)と、
シンプルですが、想像力をふくらませ色々見立てて、

乾燥ナメクジ(シュレデッドチーズ)
乾燥シラミ(パルメサンチーズ)
ドラキュラのヨダレ(タバスコ)
乾燥鼻クソ(黒コショウ)



「乾燥ナメクジ取ってちょうだい」とか
「吸血鬼のヨダレは少しだけ入れるね」などと言いながら
怪しい風貌で、わいわい楽しく夕食を過ごしました。
  
夕食後はお待ちかね、
「トリック オア トリート♫」
と言っても、近所を回るのでなく、
子供たちが親のところにやって来て、

ミミズのグミ、タコのグミ、
ハロウィーンのチョコなどのお菓子を貰い、
それをデザートにしました(笑)

大人ゾンビの写真追加しました。
かなり乗り気なオージーおやじです(笑)

2007/10/26

窯焚きワークショップ  FANTASTIC FIRE !!

昨日、25日から 窯焚きのワークショップ
FANTASTIC FIRE が始まりました。

ユアンを含む4人の講師がそれぞれ
自分の薪窯の焚き方を教えていきます。

煙のほとんど出ない、
日下部さんのスーパー・さすけね窯。

小さくて、すぐに造れる
スティーブさんの塩窯。

炎のパフォーマンス、ワリさんの
フライング・キルン。

そして、効率的に焚け、ソ
ーダ灰で焼く、夫のユアン窯。



前回の
窯造りのワークショップでも教えた
日下部さんも講師の1人です。

彼の窯には昨日作品を窯詰めし、
火が入りました。


土曜日の午後には
焚き終わる予定です。

一番時間がかかるため、
最初のスタートです。



みんなでグループに分かれ、
シフト制で交代しながら焚いていきます。







今日、他の2人の講師は窯を造り、準備し、
明日窯に火を入れます。



ユアンは釉薬掛け、棚板の準備をし、
今日26日は窯詰めが終わり次第、
窯に火を入れます。

ただ、あいにくの雨なので
窯を詰めていく作業は釉薬が流れないよう
注意が必要だろうと思います・・・・。

作品は全て素焼きをしてあるので
いつもより短い時間で
今晩中に焚き終わる予定でしたが、
入れる作品が足りなくなり、
ついさっき、作品を取りに家に戻りました。

これらの作品は素焼きしていないので、
生から作品を焼くことになるので
14~15時間の窯焚きになります。
終わるのは、明日の明け方です。

「窯を楽器に例えると、どんなに素晴らしい楽器であっても、
演奏者や演奏次第で、素晴らしい音楽を奏でることも、
そうでないこともある。 
だから、今回の窯焚きのワークショップは
窯をどう活かせるかを教えられる、いいチャンスです!」 

と窯焚きを教えるにあたって、ユアンが言っていました。 
この窯への思い入れも大きいだけに
とても有意義な機会を得られたようです。

さて、窯焚きがどう進むでしょうか・・・。
また後日、結果を報告します。

 
また、このワークショップに合わせて、
10月15日から11月5日まで
益子陶芸倶楽部にてグループ展で、
講師とコーディネーターの5人が作品を展示しています。

こちらもよろしくお願いします。

2007/10/19

村田町蔵の陶器市が始まりました♪

19日(金)から21日(日)まで、
宮城県の 村田町 蔵の陶器市 
が始まりました。
詳しくはここをご覧下さい。
蔵の陶器市


設置があるので、
ユアンは昨日の朝早く、
軽トラで高速を走って行きました。

この陶器市はテントでなく、
蔵の中に陶器を展示します。

それぞれの蔵に趣きがあり、
雰囲気もいいそうです。  

もし都合がつく方や、近くにお越しの方は、ぜひお立ち寄りください。
ちょっと(?!)おやじギャグを飛ばしている、オージーおやじがいるはずです(笑) 

毎年、より良くしようと少しずつ改善され、前向きな陶器市のようです。
私は子供達と留守番なので、まだ行ったことはありませんが、
一度私も行って見たいものです。
なにせ子供が4人いて、学校もあるので無理なんです。
いつか・・・・。  

そう言えば、子供が生まれるまでは、
ユアンと結婚する前から、私は陶器市を手伝っていました。

最初は恥ずかしくて
「いらっしゃいませ」と大きな声で言えなかった・・・。

お客さんに作品について聞かれても、うまく説明できず、
結局ユアンを呼ぶことになったり、
あまりの勢いで値引きを求められて、値引きしすぎて
ユアンに後で「それは負けすぎです」と言われたり・・・・。 

それが回数を重ねるごとに平気で
「いらっしゃいませ」と大きな声で言えるようになり、
自信を持って作品の説明ができるようになり、
オバ様パワーにも負けず、値引きもそこそこで出来るようになったり(笑)
初対面の人と話が出来るようになったりしました。
成長しましたね(笑) 

それに何よりも多くの方との出会いがありました。
最初は陶器市のお客さんだったのに、
友人として、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいている方々が沢山います。 

うちの子供たちの成長はもちろん、彼らの子供達の成長も一緒に味わっています。 
直接、作家であるユアンと、使い手であるお客さんが話ができ、
作品への反応を見られ、そして、こういう出会いがあることも、
ユアンが陶器市をしている理由です。 

今年もまた多くの方に出会えるのでしょうか?
帰ってから話を聞くのが楽しみです。

2007/10/11

あの窯に火を入れました!

先日の窯造りワークショップで造った
窯を焚きました。

10月4日に窯詰めし、
5日に火を入れ、窯焚きしました。

参加者や講師みんなの作品を入れ、
調子よく13時間で焚けたそうです。

途中、ユアンが少しその場を離れた時に
「ドンッ!」という爆発音がありビックリしたそうですが、
9日に窯を開けた時には何も問題なく
ほとんどロスもなく焼き上がりました。

たぶん、基礎のコンクリート部分で
亀裂が入ったのだろうということですが、
こういうことはよくあり、問題ないそうです。

時には気泡や水分のある作品が爆発し、
周りの作品にも被害が及ぶこともあります。
しいて言えば、密閉を良くしたために 還元で焚くところが、
強還元になってしまったそうです。

左の写真はドアの部分ですが、
新聞紙に薄めた耐火モルタルを塗り
ドア部分に貼り付け、
その上にまた薄めたモルタルを塗りました。
密閉度は高くなりますが、
この窯は、そこまで密閉しなくても大丈夫でした。

この写真、幻想的でなんだか絵のようですよね。

それから、もう1人の講師の
日下部さんが書いてくださりユアン窯は
「釉碗窯」と上に看板が掛けられました。

窯焚きの日、
ユアンはカメラを持って行ったけどメモリーカードを忘れ、
写真に撮れませんでした。(笑) 

窯出しの時には持って行き、
開ける前に少し撮れたそうですが
みんな窯の前にわっと集まり撮れなかったそうです。

私はその集まって興奮しているところを撮って欲しかったな
と思いましたが、仕方ありません・・・。

そういうところも、ユアンらしいです。(笑)

今月25日からは同じ場所で、
窯焚きのワークショップ
「Fantastic Fire」が行われます。

その時の窯焚きに、
もう少しどう工夫すればいいかが分かり、
貴重な窯焚きとなりました。

「毎年1回、このメンバーで集まり、この窯を焚きたい」
と参加者からの声も上がったそうです。

苦楽を共にした、いい仲間という感じですね。 

みなさん、本当にお疲れさまでした。

2007/09/30

秋の味覚♪


秋の味覚、栗 ♪

おいしそうなのが手に入りました。 

栗と言えば、栗ご飯!! 

私の実家での栗ご飯は
いつもお赤飯に
栗が入っていました。 


でも実家を離れ、レシピ本で見ると
白いご飯に栗という栗ご飯もあり、
他にもあることを初めて知りました(笑)  



さて、どんな栗ご飯にしようかと
ユアンと二人で思案し、
妹から貰った
有機栽培の黒米があったので
これを使うことにしました。 


栗の虫が苦手なので、
水に1時間ほど栗を入れて、
それから皮をむきました。

水につけておくと、
渋皮も簡単に剥けるので一石二鳥です。   



炊き上がった栗ご飯はとてもおいしくて、
子供達にも大好評でした!! 

それから、
近所の方からいただいたサトイモと
ラムのうす切り肉で肉じゃがならぬ、
「ラム・サト」をユアンが圧力鍋で作り、
一緒に食べました。

おいしかったです!!

やっぱり、味覚の秋ですね ♪
おいしいものがいっぱいで、
幸せな気持ちになれます。

         




<< 栗ご飯 >>  

米         3カップ
黒米       1/3カップ
栗(皮をむたもの) 200g
だし汁      600ml
塩        小スプーン 3弱

米をとぎ、ざるに入れ30分~1時間置く。
釜に米と他の材料を入れ、
炊飯器のスイッチを入れる。
炊き上がったら15分ほど蒸らしてから
かき混ぜて出来上がり。 


とっても簡単です。   




<< ユアン 肉じゃが (ラム・サト) >> 

さといも(皮をむいたもの) 600g
ラム肉(スライス)   350g
玉ねぎ         200g
ハチミツ         大スプーン 3
みりん         大スプーン 6
しょう油         大スプーン 6
しらたき         200g
水            750ml 


圧力鍋に全ての材料をいれ、火にかける。
蒸気がシューシュー出てきたら、火を弱め10分間煮る。
火を止め、少し冷め弁が下がったら、盛り付けて出来上がり。  



2007/09/22

窯 一丁上がり!!


「山椒は小粒でピリリと辛い!」

ユアンの窯はそんな窯だと、

私は思う。  

小さくて、コンパクト。 

大きな窯と違い迫力や面白みがないように

思われることもあるけど、

秘められた可能性は計り知れないです。

   

よく薪窯での窯焚きは、

炎との戦いと言われるけれど、

この窯はもっと穏やかで、

炎を通して窯と焚き手とのやり取りのように思えます。


一般に薪窯で使われる薪は

約10トンですが、

この窯は400kg程で焚けます。

 


薪のためにわざわざ木を切るのでなく、

廃材・端材を使って焚けます。

  

ユアン自身の作品には、

灰を被せ過ぎないようにして焚いているので、

この窯はあまり灰が被らない

というように誤解されることもあるけど、

そんなことはありません。 

灰を被らせるように焚けば、

14~5時間で、

穴窯で3日3晩もしくは

それ以上の日数で焚いたものと

同じくらい、灰が被ります。

   

「地球環境を考えるなら、陶芸をやめるべきだよ」

と、ある時そう言われたことがあります。

 

私たちが生活するうえで

エネルギーを使ったり、

二酸化酸素を排出したりは

避けられないです。


でも、最小限に抑えていくことは出来ます。

 

化石燃料を使うのでなく、

もっと薪に対して責任を持ち、

もっと意識を持ってやっていくことに意味がある。

 

この窯を設計したのはそんな理由もありました。

  
今回の窯造りのワークショップは

計画していた通りでないことや、

本当に色々ありました。

 



でも参加者の方たちは真剣に参加し、

一生懸命窯を造り、

何か強い絆で結ばれたようでした。

  

毎日土埃で全身汚れて、

疲れ果てて帰ってきましたが、

 

ユアンの多くの思いも

伝えることができたようです。

 

お疲れさまでした。

       

このワークショップの過程がユアンのブログに書いてあります。

ユアンが合い間に書き、英文ですが、

もしよければご覧下さい。

Euan The Potter  

http://euancraig.blogspot.com/

2007/09/18

窯造りワークショップが始まりました!


17日から益子で
窯造りワークショップが始まり、
ユアンはそこでユアン窯を造り、
指導しています。
 
もう1人の講師は
日下部正和さんで
最近「日本の薪窯」という本を
共同執筆し、出しました。


   
2種類の窯を造っていくので、
参加者の方には
興味深いものになると
いいなあと思います。
  
今回の参加者の中で
私のブログを見て下さっていて、
リンクのホームページから
このワークショップを知り、
参加して下さった方もいるそうです。



うれしいです ♪ 
  
さてワークショップでは、
コンクリートの床が
平ではなかったので、
初日は基礎の修正から
始まりました。
 
それぞれが違う方法で
均一した基礎造りをしたそうです。
 
ユアンはコンクリートと
モルタルで平らにし、
翌日からレンガを積んでいきます。 
 
もう1つはモルタルを厚めに敷き、
レンガを平らに置いていきました。
 
最初のコンクリートが平であれば、
いらない作業ですが、

こんなハプニングも将来的には
知っていて得する知識だと思います。

転んでも、ただでは起き上がらないのがいいですね。(笑)    

何事も基礎が大事です。

ここがズレると
全てが歪んでしまいます。
 
ふと、
私は自分の子供達に
どんな基礎を作って
やれているのだろうか?
と思ってしまいました。
 
それぞれが自分で高く、
強く、大きく伸びていけるような
そんな基礎を
作ってあげられているのだろうか?
 
とにかく頑張るしかない。
そして見守ります。
 
子供たち、大きくなれよ~!!