「山椒は小粒でピリリと辛い!」
ユアンの窯はそんな窯だと、
私は思う。
小さくて、コンパクト。
大きな窯と違い迫力や面白みがないように
思われることもあるけど、
秘められた可能性は計り知れないです。
よく薪窯での窯焚きは、
炎との戦いと言われるけれど、
この窯はもっと穏やかで、
炎を通して窯と焚き手とのやり取りのように思えます。
約10トンですが、
この窯は400kg程で焚けます。
薪のためにわざわざ木を切るのでなく、
廃材・端材を使って焚けます。
ユアン自身の作品には、
灰を被せ過ぎないようにして焚いているので、
この窯はあまり灰が被らない
というように誤解されることもあるけど、
14~5時間で、
穴窯で3日3晩もしくは
それ以上の日数で焚いたものと
同じくらい、灰が被ります。
「地球環境を考えるなら、陶芸をやめるべきだよ」
と、ある時そう言われたことがあります。
エネルギーを使ったり、
二酸化酸素を排出したりは
避けられないです。
でも、最小限に抑えていくことは出来ます。
化石燃料を使うのでなく、
もっと薪に対して責任を持ち、
もっと意識を持ってやっていくことに意味がある。
この窯を設計したのはそんな理由もありました。
計画していた通りでないことや、
本当に色々ありました。
でも参加者の方たちは真剣に参加し、
一生懸命窯を造り、
何か強い絆で結ばれたようでした。
疲れ果てて帰ってきましたが、
ユアンの多くの思いも
伝えることができたようです。
お疲れさまでした。
このワークショップの過程がユアンのブログに書いてあります。
ユアンが合い間に書き、英文ですが、
もしよければご覧下さい。
Euan The Potter
http://euancraig.blogspot.com/
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ブログを読んでくださり、ありがとうございます。