ページ

Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015/07/22

悲しい知らせ・・・

今朝、オーストラリアの友人で、
陶芸家のジョン・ダーマーさんから知らせがありました。

ピーター・ラッシュフォースさんが亡くなったと。



オーストラリアを代表する陶芸家であり、
とても優しい魅力的な方でした。

有名な陶芸家であり、
また多くの陶芸家が師として尊敬する存在でありながら、
傲らず、気取らず、気さくで、ユーモアに溢れ、
本当に素敵な方でした。





家族で訪ねた時には、
奥様と共に私たちを温かく迎えてくださり
小さかった家の子供達を、
近くの農場へ
馬を見に連れて行ってくれたことを
今でも覚えています。







ここでお悔やみを申し上げたいと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

そして、
ありがとうございました。



Photo by John Dermer




2013/06/10

国際理解図工教室


5月24日(金)、
子供たちが以前通っていた学校、
市貝小学校で、
国際理解図工教室を行いました。




事の起こりは、
一通のメールからでした。






ユアンの大学の教授を介して
同じ大学出身のアーティストである
Noela Mills(ノエラ・ミルズ)さんから
メールを受け取りました。

彼女はオーストラリア、サンシャインコーストの
マレーニー市でアート活動をしています。

東日本大震災で被災した子供たちを
アートを通して元気づけ、
またマレーニーのアーティスト達が募金を募り、
そのお金を子供たちの芸術活動に使うために
寄付したいとのことでした。

サンシャインコーストは、
群馬県の館林市と姉妹都市を結び、
2年に一度アーティストがオーストラリアから来日し、
交流をしているそうです。

彼らも今回そのメンバーとして来日するので、
滞在中の合い間に、
ユアンと関わりのある被災した子供たちに、
ぜひワークショップをしたいので、
どこか紹介して欲しいとのことでした。


そこで、津波の被害はなく、
あまりニュースに取り上げられなかったけれど、
栃木県の市貝町も、
あの時震度6強の地震で被災し、
ライフラインが止まり、
続く余震に子供たちは脅えて過ごしました。

娘の通っていた中学は建て直すことになり、
現在はプレハブの校舎で学んでいることや
小学校も被害を受け、
給食室が壊れ何カ月も給食が作れず、
子供たちはお弁当で過ごしたことなどを話しました。


ぜひ市貝町の学校で、ということになり、
小学生向きの活動ということなので、
市貝小学校に話に行ったところ、
快く引き受けて下さり、
トントンと話が進み、この日にいたり、
国際理解図工教室が実現しました。


うちの小学生の子供たちも
以前のクラスメイトたちと一緒に参加しました。

私も通訳などのお手伝いで行ってきました !








オーストラリアの先住民、
アボリジニの伝説で
ずっと昔のドリームタイムの頃
虹の大蛇が大地を創造したそうです。

その虹の大蛇をみんなで作りました。

他にもオーストラリアの動物の
しおりやモ―ビールを作りました。





うちの子供たち、二男Rと三男Sも
以前のお友達と一緒に
一日活動をしました。

子供たちのパワーはすごい~!!

約2年のギャップなんか、なんのその!
自然に、みんなと馴染んでいました。

久しぶりにお友達と過ごせて、
本当にうれしそうでした。



市貝小の子供たちも、
うちの子供たちも
とても素敵な時間を
過ごすことができました。

また明日から がんばれる。
そんな元気をいただきました。

このような機会を作っていただき
本当にありがとうございました。






Thank you very much for
a wonderful opportunity.

Noela Mills (ノエラ ミルズ
Christine Elcoate (クリスティーン エルコーテ
Barry Smith (バリー スミス )
Fiona Dempster (フィオナ デンプスター
Merv Jefferson  (マーヴ ジェファーソン) 

and
Bessie-san and Noriko-san

2012/08/27

NHKに出演します♪


久しぶりのブログの更新です。

ずっと書けずにいました。
すみません。


さていきなりですが、お知らせです。


8月30日午後2時から、
NHK BS1にて放送の
NHK WORLD (NHK ワールド)の
Begin JapanologyのJapanophiles
という番組に、ユアンが出演します。

英語で日本を紹介する番組なので
主音声が英語で、
副音声が日本語です。

衛星放送が見られない方でも、
インターネットのNHKオンラインで
観ることが出来ます。

NHK WORLD のサイトで
右上の NOW ON AIR の動画で
番組を観られます。

また、動画の上の部分の
サイズの512k をクリックすると
もう少し大きな画面で観られます。



その画像の下にある、
TV Schedule (スケジュール)を開き、
Time Zone(タイムゾーン)で
国・地域を選択し、

Date(日付)で8月30日を選択すると
Begin Japanology のオンラインでの
放送時間が調べられます。

オンラインでは、
その日に6回放送されます。



また、この番組はNHK WORLDなので、
日本国内はもちろん、
海外でも見ることができます。
詳細はサイトに説明があります。



みなかみ町で再スタートしたところのユアンが紹介されています。

約4日間に及ぶ撮影で、どんなふうに編集されたのか
どのように放送されるのか、
期待と不安でいっぱいですが、
ぜひご都合のつく方はご覧ください。




2011/05/18

ラジオの生放送 ♪

5月29日(日)6:30頃から約10分間ほど
NHK 地球ラジオで生放送に
ユアンが出演することになりました。


私たち家族も見学しても良いと言って下さり、
みんなでNHK渋谷放送局へ行くことに決めました。

とっても楽しみです。

ただ、
子供たちは、かなりの興奮状態になるでしょうね・・・・。




AMラジオ NHK第1のPM5:05~6:50の放送
「地球ラジオ」という番組です。

国内・外でインターネットでも聴く事もできます。

NHK 地球ラジオ のサイトから、
放送中に番組を聞く」をクリックし、
「聞く」をクリックすると、
ラジオ番組を聞くことができます。

また、放送後から1週間は
オンデマンドで番組を聞くことができます。

前回の番組を聞く」をクリックし、
5月29日(日)放送分の
「6時台」をクリックすると放送が聴けます。



もし都合のつく方は、ぜひ聴いてください。

ユアンよりも、私の方が緊張しそうです・・・。





2010/11/30

海老屋美術店への冒険!

海老屋美術店での
ユアンの個展が
無事に終わりました。


ユアンがメールで送ってくれた
写真のおかげで、
個展の様子が見られ、
素敵な展示会に仕上がったようで
とてもうれしかったです。


そして、たくさんの方が
足を運んで下さいました。

どうもありがとうございました。

今回の個展は、
皆さんと色々な話ができ、
ユアンがとても喜んでいました。

家に帰って、しばらくは
話が尽きないと思います。

本当にありがとうございました。
さて実は、
28日に、私は子供を連れて、
海老屋美術店に
車で行ってきました!

初めて、自分だけで運転して
こんなに長時間、長距離で
首都高を運転しました!

しかも、4人の子供を連れて・・・。


余裕でした、と言いたいけど、
言えません!!!


うちを2時に出発し、
国道294号を走り
常磐道の谷和原インターまでは、
途中トイレタイムがあったものの
余裕でした。

しかし、
高速に乗ったとたん、渋滞!

そして、守谷サービスエリアで
首都高に入る前に休憩しました。

そこで買ってあげたココアが
悪かったのだと思います。

おやつを食べて、
ココアとの食べ合わせで・・・。

高速を走りだしてすぐに末息子が、
「吐きそう~~~~!」と。

「ちょっと待って~!」
と運転中の私は、
長女・長男にビニールを渡し、
対処してもらい、何とかなりました。

そして渋滞の首都高に入り、
さっきの事で気が動転していたのか
分岐点で曲がり間違えてしまいました!!

気がつくと湾岸道で横浜方面・・・。

仕方なく、次の分岐点で曲がって、
ここはどこだろう?と思っていると、
浦安のディズニーリゾートが見えました・・・。

どうしよう~~?!
首都高で迷子になっちゃった、と
泣きそうになりましたが、

子供が4人が乗っているので
マミィは頑張らなくちゃ、と必死に考え、
次の出口の料金所で聞けばいいんだ!と思い、
出口に降りるといきなり一般道でした!

そうでした・・・、
首都高の出口に料金所はないんでした。

じゃあ、
反対の入口に行こうと思っても、
道が大きくて車線もいっぱいで、複雑で、
首都高の反対側に行けない~!

しばらく走り、
どうにか高速をくぐって
右に曲がり、
首都高の入口を発見した時は、

「あった~~~~!!!」
とみんなで叫んでしまいました。

やった~!
入口には料金所がありました!

料金所のおじさんに
宝町までの道順を聞き、
地図をもらいました。
丁寧にありがとうございました。

これでギャラリーに着けるぞと
みんなでウキウキし始めました。

「辰巳、箱崎、江戸橋、
宝町~~~!おおぉ~!!!」
と、みんなで道順を歌いながら、
首都高の渋滞も緩和し、
スイスイです。
やっと海老屋美術店が見えた時は
泣きそうなくらいうれしくて、

「あった~!着いた~~!!」
と、私も子供たちも大興奮でした。



「6時までは心配してなかったよ」
と、ユアンはニコニコで迎えてくれました。

本当はすっごく心配してたんだろうな。
ごめんね。

10年ぶりに会った、
海老屋美術店の三宅さんは
全然変わらず、
笑顔で私たちを迎えてくれました。
私たちに会うため、
長い時間待って下さったOさん、
初めてお会いしましたが、
大興奮状態の私を
お許しくださいね。

いつもは、
もう少し落ち着いてます。
たぶん・・・・。

メールをした事もあり、
このブログの読者にも
なって下さっていて、
お会いできて、
とてもうれしかったです。
それから、会えなかったけど、
ずっと待ってくれてた
友人のKちゃん。

ごめんね。
迷子になって、
なかなか着けませんでした。
また、いつか会いましょうね!

片付けを子供たちも手伝ってくれ
あっという間に終わり、
囲炉裏で焼き芋や
お餅やソーセージを焼いて、
ちょっとした打ち上げをしました。

終わり良ければ全て良し!

楽しかった~♪



P.S.
ユアンと三宅さんが手に持ってる提灯と、
かぶっている「温談家」帽子 。
(温暖化防止と親父ギャグを語る人を掛けてます・・・)。

三宅さんと友人とで作った、「親父ぎゃぐ普及連盟」のものです。
ちなみにユアンは、
「親父ぎゃぐ普及連盟」栃木支部長だそうです・・・。

会員は今現在3名です。

2009/05/25

まずは陶器市のこと・・・

さてさて・・・・

どこから書こうかと思いましたが、
益子陶器市まで時間を戻して、書くことにしました。

おかしくて、楽しくて、どうしても載せたい写真もあったので・・・。



祖母のこともあったので、
来ないと思っていたのですが、

陶器市最終日に
私の母が突然やって来て、
うちの子たちは大喜びでした♪





末息子の風邪や、長男の風邪・喘息で
途中ずっと陶器市に行けなかったので、
子供たちはいつになくハイ状態でした(笑)



後片付けしている間・・・、


隣のテントの人たちと、
みんなでお疲れさまの、
肩をグルグル・マッサージして
輪になってました(笑)


いい顔の写真もあったのですが、
この顔がおかしくて・・・(爆笑)


本当にマッサージになっていたかは分かりません・・・(笑)    



色んな方と初めてお会いしたり、また再会したり
お話したり、楽しい陶器市となりました。


ありがとうございました♫

 

2009/01/21

19才の誕生日


19年前の今日、
1990年1月21日に
荷物は2つのバッグだけで、
日本語も何も分からず、
真夏の国から雪の成田空港に
降り立った若者がいました。

 

 

 

 

人生の再スタートとして

初めての国で、沢山の初めてに出会いながら

多くのことを体験し、努力し、歩んできました。

  


途中、失敗や挫折しそうになったり、

落ち込んだり、立ち止まったりもしました。

でも同時に、喜びや感動もありました。


そしてまた前に歩み続けました。


  


その若者は日本語で親父ギャグが言えるまでになり、

結婚し、4人の子供を持ち、

陶芸家として、夫として、父親として

そして一人の人間として日本で暮らしています。


  


日本に来て19年の記念日おめでとう。

これからも一緒に年を重ね、歩いて行こうね。


ユアン、日本での19才の誕生日おめでとう。


  

2008/12/16

長~い道のり・・・


この乾燥中の作品を見てくださいよ。
 
長~~~~~いでしょう?!

ここまでの「道のり」のようです(笑)


日本橋の「G'drop」さんからのご注文の作品、
ユアンは、がんばって制作しています。
 
時間という壁が、かなり大きいですが…。  
この乾燥は、急激にしてしまうと、
部分的にストレスがかかり、
ヒビが入ってしまいます。

乾燥が足りないと、
窯焚きの時に、
粘土の中の水分が
熱で膨張して、
作品が爆発してしまいます。





現在ユアンは、
これらの作品をロウ付けし、
釉薬掛けをしています。
その後窯詰め、そして窯焚きです。

 
作品が出来上がるまでに、
乾燥や、釉薬掛け、窯焚きなど色々な過程で、
作品がダメになってしまうことがあります。

 
そのために、多めに作品を作り、焼いていますが、
窯焚きのたびに、作品の出来上がりも違います。
だからこそ、出来上がった時の喜びは大きいです。  
それでも常に、次はもっと・・・という思いで
一歩一歩、前へ進んでいるユアンです。
 
その道は平坦ではないです。

時には行き詰まり、
時には疲れ果て、
時にはいっぱいいっぱいで破裂しそうになったり、
時にはあきらめそうになったりします。 

 
でも、
時には歌い、
時には口笛を吹き、
時には瞑想のように無心になり、
時には色々な考えが頭を回り、
時には思い出し笑いで噴き出したり、
そして出来上がった作品に喜びを感じ、
また先へ向かいます。



最近、工房の白板に
ユアンが文章を書きました。

そして、ユアンは一生懸命に
制作しています。

これは私が悩んだり、
心配している時に、
冷静に見られるようにと、
よく言ってくれた言葉です。

今度は自分に言ってるんだね…。

  


「God grant me the serenity to accept
the things I can not change
the courage to change the things I can
and the wisdom to know the difference. 」


「神よ、どうか私に与えたまえ。
変えられないことを受け入れる落着きを、
変えられることを変える勇気を、
そして、それを見分けられる知恵を。」

2008/05/09

陶器市が無事に終わりました。


4月26日から5月6日までの
11日間という長い期間でしたが、
益子陶器市が無事に終わりました。    

ユアンのテントに多くの方が
足を運んでくださいました。
本当にありがとうございました。    

やっぱり11日間は長かったです。
さすがのオージー親父でも
疲れたようです(笑)



        

でも、この陶器市は久しぶりに
お会いできた人が沢山いました。
とても懐かしく、うれしかったです。  

毎回来ていてくださって、
ユアンはお会いしていたけど、
私は会場にいなくて
お会いできなかったので・・・。  

それに、お土産や差し入れを下さった方もあり、
お気遣いありがとうございます。  

子供たちもとっても喜んでいました♪    


子供たちもお手伝いで陶器市に行って、
楽しかったようです。
いつもと違う特別な体験になったようです。      


ユアンも長い陶器市を楽しむために、
七輪を持参して、
ちょっと焼き鳥やお餅を焼いて食べたり、
お湯を沸かして、コーヒーを入れたりしていました。

ちょっとテント・カフェ風みたいでしたよ(笑)      

氷で冷やした飲み物も
しっかり用意してましたよ(笑)    

そう言えば、知り合いの方から
オーストラリアの白ワインをいただいて、
私もちゃっかりご馳走になりました。(笑) 


晴れた日に合う、とてもおいしいワインでした。
ありがとうございました♪  
       



これからユアンは、
今月の24日から始まる
日本橋の海老屋美術店での個展に向けて、
制作に励みます。

2008/02/26

風が吹くと・・・?!

この週末は日本中を風や雪が荒れ狂っていましたが、
皆さんのところは大丈夫でしたでしょうか?    

ユアンは先週の木曜日から土曜日まで、
東京のインターナショナル・スクールの生徒さんに
ワークショップで教えました。  

「Fed Up With Japanese Pottery」
(日本の器で食う!と日本の器はもう十分!というダジャレ 笑)
というキャッチコピーですが、

料理のために器をデザインして作る
という真面目なテーマのワークショップでした。  

ここでもジョークあり、歌ありで、生徒さんはとても楽しかったと言ってました。    




そして、それが終わった後すぐに、
今度はユアン窯を建てた友人の初窯焚きを手伝うため
4時の新幹線に乗って長野へ・・・・・・
のはずでしたが、あの強風が新幹線の運行を止めてしまい、
ユアンは宇都宮駅でひたすら待つこと約3時間・・・・。 

7時にやっと新幹線が動き出し、乗れたそうです。

そして吹雪の長野に10時ごろ着き、翌日吹雪の中、窯焚きをしました。       



その新幹線を待っている間に、
駅の売店に行ってビールを買って飲み、もう一回ビールを買いに行って、
次にチョコレートを買って、と何度か売店を利用したそうです。  

そして我慢できなくなり、売店のおばさんに一言・・・・。

ユアン
「風が吹くと誰が儲かるんでしたっけ?」  

おばさん
「この辺に桶屋はないから・・・・うち?!」
と、おばさんは自分を指差して、2人で大笑いしてしまったそうです。    


大変な週末だったけど、こんな時でも笑いを忘れないユアンって・・・・。    

それにスーパーでもそうですが、
なぜかおばさんとすぐに打ち解けるユアンです(笑)  
「社交的」と言っておきましょう(笑)

2007/12/14

悲報・・・






  







益子の陶芸家で国重要無形文化財保持者(人間国宝)の
島岡達三先生が11日午後11時5分、
病気のため宇都宮市の病院で、亡くなられました。
八十八歳でした。   

昨日13日はお通夜で、今日14日は親近者による密葬が行われました。  

本葬は23日 14時から 清岸院 にて行われます。
東京都港区愛宕2-8-7TELL: 03-3431-6470      




突然の知らせに、信じられなかった。
信じたくなかった・・・。  
 
ユアンが島岡達三先生の元で
学ばせていただいたのは短い期間でしたが、
陶芸の技術的なことだけでなく、
精神的な部分でも多くのことを
学ぶことが出来たそうです。

作風こそ違いますが、
陶芸や制作に対する精神・ポリシーには
とても影響を受けました。

人間国宝になられてからは、
本当にいつも忙しくされ
制作する時間がなかなか取れないことがある、
とおっしゃっていたこともありました。

本当に陶芸を愛し、一生懸命に制作されていました。

夫の師ということで、つい緊張していつもお会いしていたのですが、
まだ長男が小さい頃に自宅・工房をお邪魔した時に
うちの子供のことから、彼のお孫さんの話になり
普段の仕事の時とは違う、
とてもいい笑顔でお話をしてくださったことが忘れられません。

陶器市で時折、ユアンのテントに立ち寄って下さったこともありました。
会う度に、うちに子供が増えているので、笑ってらっしゃいましたが・・・。
 
人間味があり、そして洞察力のある方でした。      


ユアンがまだ島岡先生の下で学ばせて頂いている時に
先生のある抹茶碗の象嵌の白泥を削り取る作業や
窯詰め、窯焚き、窯出しを手伝い、
そして、その抹茶碗の表面をわらで半日磨き、
灰釉が流れ、まるで炎のように見える、
その抹茶碗に惚れ込んでしまいました。  

先生と個展のための箱書き、箱詰め作業の時に
勇気をふり絞り、先生に頭を下げ、お願いしたそうです。 

「先生、今すぐは無理ですが、
いつかこの抹茶碗を買わせていただきたいので
どうか、とって置いていただけますか?」と。  

すると先生はニヤッと笑い
「高いよ」と言い、
それを別に置いて下さいました。  

そして、ユアンが先生のところで学ぶ最後の日に、
先生に呼ばれ、行くと・・・。

目の前で箱書きし、ユアンに箱に梱包をさせ、
「おめでとう」
と、あの抹茶碗を下さいました。    

これは、ユアンにとって多くの意味で価値ある宝です。
時々このお茶碗で抹茶をいただきます。
その時の彼の表情は、喜びと感動、色々な思いが入り交ざった感じです。    

昨日、今日とユアンは通夜や葬儀などのお手伝いに行っていますが、
先生への最後の仕事を皆さんと一緒にしているそうです。    

ここに、ご家族のみな様にお悔やみを申し上げると共に、
先生のご冥福を心からお祈りいたします。

2007/11/13

得意?! 不得意?!


人には何かしら、
得意・不得意があると思う。


例外にもれず、ユアンにもある・・。





ユアンの得意なこと:  

もちろん陶芸、料理、歌、
ジョーク、言葉、教えること、手伝い、
さりげない気遣い、家族思い、
自分で色々してしまう、集中力、
好きなこと・興味あることへの追求心
暑さなど・・・・。    



不得意なこと: 

ケンカ、競争、床に座る生活、
人に助けを求めること、コンピューター、
地図である地点を指差すこと(指が太い・・・)
一度に色々出来ない、
寒さなど・・・。

      

人を助けたり、手伝うことはできても
人に助けを求めることが下手なユアンは
自分で薪窯をデザインしました。  

一般的な薪窯、登り窯や穴窯は
何日間も交代しながら焚いていくので、
1人では焚けません。  

でも、地球温暖化に拍車をかける
化石燃料を使うより、
薪窯にこだわりたかったので、

1人で、一日で、省エネで、効率よく焚ける
薪窯をデザインしました。  


乾いていればどんな薪でも焚ける窯。
薪のためにわざわざ木を切り倒さなくていい窯。  
大量の薪を使わなくていい窯。  

最初のデザインした窯は、うまくいかず全部壊し、
一からデザインし直しました。
そして今のユアン窯が出来たのです。  

もう13年前になります。      

この窯のデザイン図は、造りたい人へ差し上げています。

陶芸の雑誌、「Ceramics TECHNICAL Vol.17」
に記事も書き、載りました。
同じ文を英文ですが、
ユアンのホームページのエッセイにも載せています。
Euan Craig Gallery エッセイ:Responsible Wood   

この小さな窯で環境を変えることは出来ないけれど、
環境保護について意識を高める手助けになると思います。

    
友人がユアン窯を造り、
その手伝いをしに行き、
昨日長野から戻りました。 

先月は窯造りのワークショップと、
窯焚きのワークショップ、
色々な方がこのユアン窯に
興味を持ってくれるようになりました。  

今では、日本国内はもちろん、
オーストラリア、アメリカ、チェコなどでも、
この窯が造られ、焚かれています。    

不得意なことから生まれた必要性を、
得意なことへ変えていく・・・。

改めてユアンのパワーを感じたこの何週間でした。  

結婚してもうじき14年になりますが、
まだまだこれからも驚かされることがあるでしょう・・・・。   

あなどれないオージーおやじ。

2007/07/06

物々交換


時々、知人や近所の方から
色々なものをいただきます。
   
畑で採れた新鮮な野菜や、
服やお菓子を子供にと。
時には獲れたての鮭をいただくことも!
それも丸まる一匹です。

近くの那珂川に鮭がやってくるので、
そこで捕ったそうです。

鮭は免許がないと
釣ってはいけないんだそうです。
なるほど、勉強にもなりました。
   
とにかくありがたいことです。
 
そのお礼に作品をお返しに差し上げたりします。
ちょっと売ることは出来ないけれど、使うには問題のないものとかを、
そう言って差し上げています。
   
「うちにある物なのよ」と言われ、
「うちも、うちにある物なんです」と返します。(笑)
   
物々交換ですね。
こうやって交易がうまれていったんですね。
    
  
4日の午後に
小学校の授業参観があったので、
いそいでお昼を作り、
食べて行かなくてはでした。
 
いただいた野菜も使って、
簡単にラタトゥイユ
(私風)にしました。
   
オリーブ油を切らして、なかったので、
ごま油で代用し、刻んだ玉ねぎ、
セロリ、ナス、トマトと ツナを炒め、
鶏がらスープの素、塩、胡椒、
ミックスハーブを入れ煮詰めて、
出来上がり! 簡単です!
  
ユアンが畑から大葉を採ってきて
細く刻んで盛り付けてくれました。

そうそう、
ピーマンやズッキーニがなかったから
緑が足りなかったの。
さすが!
言わなくても分かったのね。
   
時間がないのに、
ちょっとうまく出来たうれしさで
写真を撮りました。
   
急いで食べて、末っ子を連れて、
授業参観には間に合いました。
     

教室で子供たちはうれしそうに時々振り向いていました。
末っ子もお兄ちゃんやお姉ちゃんを指差したり、
あっちこっちと歩き回って大忙しでした。 
 

2007/06/02

お好み焼き

 
浜田 庄司氏はイギリスで
スコーンにジャムとクリームをつけている時に
スリップウェアの技法として ヒントを得たそうです。
  
 
パッと見ると ケーキのように見えますが、
この写真は、実はお好み焼きです。
 
お好み焼きのおたふくソースとマヨネーズから
ユアンは何かヒントを得たのでしょうか…?
 
それはどうか分かりませんが、
この模様をつけている間、
本当に楽しそうにやっていました。(笑)
 
口笛を吹きながら、ニコニコと。



 

約18年前に日本に来て、
お祭りか何かの出店で
お好み焼きを食べたのが
初めてだったそうです。
 
その時は、まずくて二度と食べたくない
と思ったそうです。
 
でも、後でお好み焼き屋さんに行って
食べたら、おいしくて、
それ以来、大好物になったそうです。
  
  
これは、いい教訓になったそうです。
 
最初のものが、本物かどうかは分からないので、
何度かチャレンジして、
それでもダメなら苦手と決めることにしたのだそうです。
  
あきらめない精神は、ここにもあったのですね