朝が早いので、みんなで早く寝ました。
そして夜中にふと気配を感じて目を覚ましたんです。
ベッドの傍らに黒い人影が!!??
突然のことで、頭も働かず、声も出ませんでした。
すると・・・、
「ただいま」
え?今、ただいまって影が言ったぞ?
何と、ユアンでした。日本橋の個展に行っているユアンが、
ちょっとホームシックになって、ローカル線の最終に間に合うように
電車を乗り継ぎ帰って来たのでした。
びっくりしたぞおうううううう!!!
と言いたかったけど、ゴクリと飲み込みました。
「おかえり」と何とか言えました。(笑)
今、個展中の海老屋美術店のご主人、三宅さんは
大阪へよく出張するのですが、彼が言うには、
「4日目が一番家が恋しくなる」のだそうです。
確かに、個展4日目でした・・・。
その上、今回の個展は家族で使いたい器がテーマであり、
また、31日でユアンの母が他界して4年になります。
都会の中で、大勢の人に囲まれている中で
余計に孤独感や寂しさがでてしまったのでしょうか・・・。
翌朝、彼は元気に家から個展会場へ向かいました。
末息子は、ユアンが戻ってすぐから、突然、胃腸系の上からの方の風邪で、
熱も39度まで上がり、保育所のバス遠足は欠席し、
病院に行くことになりました。
今は大分調子もよくなり、一安心です。
4年前の5月30日・・・、
オーストラリアから、入院中の母の容態が急変したと電話がありました。
海老屋美術店で個展中だったユアンに、
「後は大丈夫だから、ユアンはもう家に帰った方がいい」
と、三宅さんは言い、肩を押してくれました。
私も必死で飛行機のチケットを探し、手配してましたが、
どんなに急いでも、6月1日のフライトしか取れませんでした。
ユアンが家に戻ってから夜に、向こうから電話があり、
たぶんこれが最後になると思うからと、
話のできない状態の母の耳元に電話を置いてくれました。
私たちも子供たちも、母へ呼びかけ、
ユアンはその後しばらく話掛けていました。
翌朝、息を引き取ったと連絡を受けました。
この時程、オーストラリアをとても遠く感じたことはありません。
For Mum, with all our love
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