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Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



21年間、益子焼きで活動してきたユアン。

東日本大震災で、震度6強の地震に被災し、
ずっと暮らしてきた栃木県を離れ、
私の実家のある、群馬県みなかみ町で再スタートし、
もうじき12年になります。

子供達の成長も含め、色々なことがありました。

まだまだ力が及ばないことも多々あり、
もがきながらも、私たちなりに頑張っています。

多くの方々、友人たちに助けていただき、
今までに色々なご縁に恵まれました。

ありがとうございます。

これからも私たちなりに頑張っていきますので、どうぞ見守っていてください。







2007/06/19

The moment of truth (決定的瞬間)


作品の高台を削る時、
独特の緊張感を感じます。

  
ユアンが削りを始めると、キリがつくまで、
子供を工房の方へ行かせないようにし、
私もユアンに話しかけないようにしています。

  
ロクロ成形の時も緊張感はあるのだけれど、
削りの時とはまた違う。

 
ロクロ成形のような派手さ(?!)もなく、
静かです。
 
でも、削りも作品の形を決める
大事なプロセスです。

  
削りは一発勝負、
ほんの数十秒で決まります。


  
削りまでの調整も大切です。

  
粘土の乾燥具合、
固さ具合、温度・湿度、
作品の状態を
常にチェックしながら、
そして、それを維持しながらです。

  
 
柔らか過ぎると引っかかりの跡が残り、
硬すぎると削れなくなります。
  
その時を逃さないようにしないとです。
  



時には、乾燥が早い時期は
そのタイミングを逃さないために、
夜遅くまで削りをすることも・・・。

   
見た目は簡単そうで、
一瞬のことですが、
奥が深いです。

  
  
すごいなあ・・・、
と何年一緒にいても感じてしまいます。
  

飛び鉋(とびかんな)は、
一瞬で出来あがります。
  
「この飛び鉋をするには
20年と数秒が掛かります」
とユアンがユーモアを込めて言いますが、
  
本当に時と経験のエッセンスの技です。
  
 
タッタッタッタッタッタッタッタッ・・・・・、
  
と軽快な音、リズムで
その出来具合が分かるそうです。
  
  
ロクロを止めた瞬間に
見える模様は、
 
何回見ても
新鮮さを失いません。
  
       
      
   
    
  
 
最後に
刻印を押して仕上げます。
 
これは、ユアンのロゴと
今年の干支、亥です。
  
意外とかわいいんです、
これが(笑)
 
使っている時には
見えないところですが、
丁寧な仕事だと思います。
 
お抹茶をいただく時に、まず指が感じ、
飲み終わった時に初めて器を見て、
その表と裏を味わって欲しいそうです。
  

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