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Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



21年間、益子焼きで活動してきたユアン。

東日本大震災で、震度6強の地震に被災し、
ずっと暮らしてきた栃木県を離れ、
私の実家のある、群馬県みなかみ町で再スタートし、
もうじき12年になります。

子供達の成長も含め、色々なことがありました。

まだまだ力が及ばないことも多々あり、
もがきながらも、私たちなりに頑張っています。

多くの方々、友人たちに助けていただき、
今までに色々なご縁に恵まれました。

ありがとうございます。

これからも私たちなりに頑張っていきますので、どうぞ見守っていてください。







2008/03/20

失敗を探る・・・

先日の窯焚きで出た作品に、
ひび割れたものが出てしまった・・・。  

しかも
注文のあった、カップだけに・・・。  

40個のうち28個が
ひび割れてしまった。    

これは痛い!

注文は20個だったので、
残りの分の作品はお願いして、
待って頂きました。      


他の作品は大丈夫でしたし、
同じ釉薬を使ったものも
大丈夫でした。    

ということは、
このひびは窯焚きの時に
出来たものではなく、
釉薬の問題でもなく、
その前の段階であるということです。  


ユアンは作品を素焼きせず、
生の作品を乾燥させてから、
窯焚きの時に、最初の部分をゆっくりと焼き、
本焼きしています。  

このカップは注文の作品であったので、
制作の最初の段階で、随分と前に作っておいたので
よく乾燥させてあり、土の中に水分も残っていなかったはず・・・。
  
ロクロの制作の段階でも、
乾燥段階でも問題がない・・・・。    

では、なぜだろう?? 
と2人で考え、気が付きました。  

ずっと前に作っておいたので、
作品についた埃を釉薬掛けの時に、
釉薬をはじかないために
濡らしてよく絞ったスポンジで
ユアンが埃を拭き取っていました。  

その時に作品が水分を吸い込んでしまったのです。 

素焼きしていない、生の作品なので
わずかな水分であったのに、小さななひび割れを起こしてしまい、
焼いた時に大きなひびとなってしまったのです。    

原因が分かったので、これからどうすればいいか分かりました。  

今までは制作して、窯焚きの前に作品に釉薬掛けをしていましたが、
これからは、作品が乾いたら、
その都度釉薬を掛けていけばいいということです。  

一度釉薬が掛けてあれば、その上に埃があっても、
窯焚きで1300度で焼いてしまうので、
跡形もなくきれいに焼きあがります。 

     

「失敗は成功の母」とも言いますし、
この失敗を探る作業、
なかなか勉強になりました。  

わずかなことであっても、
大きなミスにつながる・・・。
失敗から学んでいきます。

そして、失敗を繰り返さないよう、
少しずつ改善していきます。

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