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Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



21年間、益子焼きで活動してきたユアン。

東日本大震災で、震度6強の地震に被災し、
ずっと暮らしてきた栃木県を離れ、
私の実家のある、群馬県みなかみ町で再スタートし、
もうじき12年になります。

子供達の成長も含め、色々なことがありました。

まだまだ力が及ばないことも多々あり、
もがきながらも、私たちなりに頑張っています。

多くの方々、友人たちに助けていただき、
今までに色々なご縁に恵まれました。

ありがとうございます。

これからも私たちなりに頑張っていきますので、どうぞ見守っていてください。







2010/10/29

娘の誕生日


10月29日は、長女の誕生日。
13才になりました。

無事に12才を過ごせた事が、
私たち夫婦にとって、
とてもうれしくもあり、
そしてホッとしました。

ユアンの伯母の
Auntie Thora から名前をもらい、
私の日本の家族も
発音しやすいようにスペルを
「TH」から「S」に変え、
彼女に付けた名前、

Sora


哲学の世界をユアンに教え、
精神的な支えになった伯母でした。

ユアンにとって、きつい少年時代に
大きな支えになった伯母夫婦。

ユアンもブログに書いてますが、
昼は、伯父と農場の仕事を通して
男として身体的に鍛え、

夜は、伯母と哲学を語り、
本について語り、人生について語り、
精神的にしっかりとしていったそうです。

この時があったから、今のユアンがいると言えます。


ユアンの家族はもちろん彼に愛情を与えてくれましたが、
つらい時の彼に手が回る余裕がありませんでした。

ユアンの姉 Jenny は、ずっと普通に生活を送っていたのに、
12才の時、学校で突然の発作で倒れ
その時を境に、普通の生活ができなくなりました。

原因は不明で、彼女の脳細胞が少しずつ死滅していき、
少しずつ体の機能ができなくなり、
記憶はそこで止まってしまい、少しずつ失われていきました。
20才まで生きられない、と医師から宣告され、
度重なる痙攣の発作、家族の生活も急変しました。

8才だったユアンも、緊急の時の処置などを覚え、
姉の世話を手伝いました。

姉は、多くの体の機能は使えなくなりましたが、
50才になった今も、専門の看護師のいるホームで暮らしています。

何分か前の事は覚えていません。
彼女にとって、昨日も明日もありません。
今というこの時を穏やかに生きています。


この事はもちろん、他の多くの事からも、
ユアンはどう生きるかという事を、
小さな頃から考えるようになりました。

もちろん関係はなく、大丈夫と分かっていても、
自分たちの娘が12才になった時、
喜びと共に何か重いものも感じました。

そして13才になった時、
無事に時間が過ごせた事を、どんなに感謝したことでしょう。

色々な事を感じながら、
一生懸命頑張っている娘。

私たち夫婦に、
親になるという機会を与えてくれ、
この家族に恵まれた事の幸せを
感じさせてくれました。

子供たちが健康で、
普通に暮らせる幸せに
感謝しています。

ありがとう。


I'm very proud of you.
Happy Birthday Sora ♪

6 件のコメント:

  1. Happy Birthday Sora♪
    写真で見るたびに素敵なLadyになっていく彼女に今度あった時
    「ちゃん」付けでは呼べないような気分です(^^);

    またうれしくて涙が止まらない...。
    素敵な笑顔と大切なエピソードをShareしてくださり、
    ありがとうございます。

    今年SantaCruzで習った言葉
    「私は一人で暮らしているけれど孤独ではない」
    実感する今日でした。

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  2. 早いもんで、もう13歳ですか!
    彼らの時間はそんなに速くはないようですが、でも我々の時間は歳と供に増していきますねぇ。

    しかしご主人、器が大きいね!(^^)v

    ヒゲもそんなかっこいい親父になりたい!(>.<)
    でも現実は・・・・おこちゃまなヒゲおやじがそこにいるんでした・・・( ̄▽ ̄;)!!ガーン

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  3. 何とも心にうたれるお話。何度も読ませていただきました。私は日中、おもに盲目の方や障害者の方に陶芸を教える仕事をしていますが、私の方が学ぶことが多い毎日。今日という日を生きること。当たり前にとらえ感謝を忘れがちな日々。彼らからも教わったモットーひとつのです。

    お嬢さんの誕生日おめでとうございます。そらさんなんて素敵なお名前ですね。まき

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  4. たかねぇさん>

    どうもありがとうございます。
    多くの人の縁と多くの人に支えていただき
    人は一人ではないと、本当に思います。

    たかねぇさんからも、いつも元気をいただいてます。
    ありがとうございます。

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  5. ヒゲMacさん>

    本当に大人になると
    一年があっという間に過ぎていく感じですね。
    でも子供の頃はとてもゆっくりに思えました。

    同じ時間なのにこんなに感じ方が違うのも
    子供たちは命いっぱいで生きているからなのでしょうか。
    そんな子供の時の思いを忘れないで、
    大人になっていって欲しいです。

    うちのオー時親父もそうですが、
    子供心を持っているヒゲMacさんだからこそ
    色々なことにチャレンジしているんだと思いますよ♪

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  6. Makiさん>

    ありがとうございます。
    娘は「そうら」と言います。
    漢字もあるので、日本でもオーストラリアでも
    どこに行っても通用する名前にしたんです。
    日本語名と英語名に分けたくなかったんです。

    Makiさんのお仕事で教えながら、
    そして学んでいるという姿に感動しました。
    でも本当に日々多くの事から学ぶことがいっぱいですよね。
    私も小さな幸せを見逃さないように、生きていきたいんです。

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ブログを読んでくださり、ありがとうございます。